腰椎捻挫で後遺障害等級12級13号が認定された事案の後遺障害診断書記載例

当事務所がご依頼を受けて、後遺障害等級認定申請手続を行い、後遺障害等級が認定された事案に関し、後遺障害診断書の記載をご紹介いたします(掲載につきご承諾をいただいております。)。

 

症状、後遺障害等級

被害者:30代男性
傷病名:頸椎捻挫、腰椎捻挫
既存傷害:ありませんでした
※被害者、加害者ともに四輪車での事故でした。  

この被害者の方は、交通事故により上記のけがをし、後遺症が残りました。
当事務所は、治療中からご依頼を受け、後遺障害等級認定申請も代理しました。
等級認定申請は、自賠責保険会社に対して行いました。

その結果、
頚椎捻挫後の症状については14級9号(局部に神経症状を残すもの)
腰椎捻挫後の症状については12級13号(局部に頑固な神経症状を残すもの)
が認定され、併合12級が認定されました。

本件は、被害者のご了解を得て、以下、後遺障害診断書のうち一部をご紹介させていただきます(※以下のほか、右肩捻挫もありましたが、ここでは省略させていただきます。)。  

        

後遺障害診断書の記載例

 

傷病名の欄 頸椎捻挫、腰椎捻挫
自覚症状の欄 頚部痛、頚部~右肩への放散痛・しびれ感、頚椎後屈時めまい(+)
腰部痛、腰部~両臀部への放散痛、左下肢しびれ感、腰部運動障害(特に後屈)
座位保持20分以上できない
精神・神経の障害他覚症状および検査結果の欄 ジャクソン右(+)
スパーリング右(+)
ラセーグ左(+)65°
知覚障害  右上肢、左下肢しびれ感
頚椎XP  ストレートネック、C1/2、2/3、3/4椎間狭小
腰椎XP  L4/5、L5/S1椎間狭小
頚椎MRI C4/5、5/6で椎間板正中背側への脱出(+)
       右側の椎間孔狭窄
       C6/7で椎間板髄核脱出
腰椎MRI L1/2、2/3、4/5、L5/S1で椎間板髄核脱出

※人体図の欄は、右上肢全体と左下肢全体にしびれ感が、頚部~右肩と腰部~臀部にいずれも圧痛と放散痛がある旨の記載になっていました。
増悪・緩解の見通しに関する欄 神経学的所見あり症状所見とのXP・MRIの所見が整合性を有し緩解は困難と思われる。

 

この被害者の方には、以下の点がありました。

1、MRI画像上に異常所見があったこと

頚椎捻挫や腰椎捻挫の傷病で、損害保険料率算出機構により12級13号が認定されるには、後遺障害診断書の記載と同様MRI画像所見が非常に重要になります。

ヘルニアの所見があったとしても、それが経年性のものではなく外傷性(交通事故の場合、事故の外力によるものという意味です。)のものととらえられることは重要な要素の一つといえます。

当事務所弁護士がこの方の腰部MRI画像を見ても、外傷性のものと推測できるものがありました。また、異常所見の程度も重要といえます。

厳密にいいますと、はっきりとした外傷性といえるかはっきりわからない場合でも椎間板膨張による神経根圧迫所見が認められる等の異常所見の程度によっては12級13号が認定されることもあります。

実際、左寄りに椎間板膨隆による神経根への圧迫が認められました。

2、主治医の先生の神経学的所見

主治医の先生の神経学的所見によると、画像所見に一致した知覚障害の異常所見が一貫して認められていました。

神経学的所見が自覚症状や画像所見と整合性を有することも必要になります。

自覚症状と画像所見の整合性も必要です。

その他、事故の態様治療状況も重要な要素といえます。

頸椎捻挫や腰椎捻挫で局部に頑固な神経症状を残すものとして12級13号が認定されるには、後遺障害診断書の記載だけで決まるものではありません!

 

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