交通事故で後遺障害として残った外貌醜状の逸失利益


 交通事故にあい、受傷し、顔にきずあとが残り、外貌に醜状が残ったとして
後遺障害等級が認定されても、その後、損害賠償問題で、加害者側から、逸失
利益が認められないという主張が出てくることがあります。

 
 この件について、一つの裁判例を紹介して説明いたします。

  被害者は、症状固定時55歳男性の方で、歩行中、加害車両の四輪車がアク
セルとブレーキを踏み間違えて衝突されたという交通事故でした。
 これにより、頬に傷が残り、外貌醜状として後遺障害12級14号が認定され
ていました(本件ケースは、男性の著しい外貌醜状障害は後遺障害12級14号
に該当する時の事故でした。)。

  この件、判決を読むと、加害者側から、被害者の幹部職という職業、年齢、
残った障害の程度・内容からして逸失利益の発生は認められないという主張が
出ていました。

 しかし、判決では、この被害者の男性の定年が60歳であり、定年が5年以内
に迫っており、定年後の再雇用や新たな就職の問題も生じるところ、その際には
外貌の著しい醜状も就職に不利益を生じる蓋然性(がいぜんせい)が高いと考え
られることを指摘し、このケースを併合11級と認定し(頚椎関係神経症状は自
賠責では14級9号にとどまっていましたが、裁判では12級を認定しています。
)、労働能力喪失率を20%として認定し、労働能力喪失期間も平均余命の約2
分の1の期間を認定しています。

  外貌に醜状(きずあと)が残ったために、定年後の再雇用、再就職の際に不利
益が生じる蓋然性が高いという点は、非常に参考になる裁判例であると感じました。

 


事故発生から解決までどうしたら良いのか?地元京都の弁護士が詳しく説明いたします!交通事故問題は弁護士に相談すべきであると言えます
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