後遺症(後遺障害)等級認定14級(10代男性 膝の神経症状)合計約410万円で解決した事例

  • 交通事故と治療

 
 学生であった被害者(10代男性)は、塾帰りの夜の横断歩道を、青信号にしたがい自転車で横断していたところ、交差している道路から曲がってきた相手方の四輪車に衝突されるという交通事故にあいました。

  被害者は、交通事故当日病院に通院し、膝(ひざ)の打撲等の診断を受けました。骨折、脱臼はありませんでした。

 被害者には受傷した膝(ひざ)の痛み、知覚異常などの症状があり、通院を継続しましたが、症状が改善しませんでした。交通事故から約2ヶ月後には膝(ひざ)のMRI検査が実施されていましたが、画像上、膝(ひざ)の靱帯や半月板にも特に異常所見が見られませんでしたが、全く異常所見がなかったわけではありませんでした。

 症状が続くので治療を継続していたとき、相手任意保険会社から治療費が打ち切られてしまいました。治療費打ち切り後も、被害者は症状が残っていたので健康保険を利用して通院を続けていました。
 治療費の打ち切りがなされ、被害者の親御様もお困りになっておられ、当法律事務所弁護士による無料相談をご利用になられました。

 

  • 自賠責保険後遺症(後遺障害)等級の認定(14級)

 
 当法律事務所弁護士がご依頼をお受けすることになり、後遺症(後遺障害)等級認定の申し立てをすることになりました(被害者請求)。

 くび(頚部)や腰以外の体の部分の打撲については、痛みなどの症状が残っても、必ずしも医学的な裏付けが出てくるとは限りません。ただ、くび(頚部)や腰以外の部分でも、関節部分を打撲し、痛みなどの症状(関節の可動域制限が生じる可能性もあります。)がある場合に、関節の比較的軟らかい部分(たとえば、肩の腱板、膝の靱帯や半月板など)に異常がある可能性がありますので、このような場合には、少なくとも、早くMRI検査を実施していただく必要があるといえます。
 本件でも、MRI検査が実施され、膝蓋腱(しつがいけん)のうち脛骨にくっついている部分に異常がある旨の所見があり、主治医の先生は後遺障害診断書にもこの旨記載されました。

 
 膝の痛みや知覚異常といった神経症状が後遺症(後遺障害)等級として認定されるのは難しいことです。
 当法律事務所弁護士は、ほかにも、被害者の診療録(カルテ)を入手しました。これは、交通事故直後から被害者の症状が一貫していることをわかってもらうためです。この診療録(カルテ)に加えて、主治医の先生は被害者の症状経過、治療状況についての回答書も作成され、それも交付いただきました。回答書によると、症状は外傷によるもの(つまり交通事故によるものという趣旨です)と考えられる旨の記載もありました。
 この診療録(カルテ)も、後遺症(後遺障害)等級の認定手続で提出しました。

 
 後遺症(後遺障害)の審査中、調査事務所から主治医の先生宛に医療照会がなされました。
 この医療照会の回答でも、初診時に受傷した膝蓋腱の損傷を示すような腫脹所見と、被害者の初診時の歩行状態について、歩行は可能であるも、高度の跛行を認めた旨の所見があり、なおかつ膝の痛みが一貫している旨記載されていました。
 結果、膝の痛みなどの神経症状が後遺症(後遺障害)14級9号に該当すると判断されました。

  この14級認定により、相手自賠責保険会社から75万円の支払がありました。

 

  • 民事訴訟(裁判)提起

 
 その後、示談交渉も当法律事務所弁護士が代理して行いました。しかし、損害賠償金に関し、相手任意保険会社の見解とは大きく隔たりがありました。そこで、被害者、親御様のご意見をお聞きし、訴訟(裁判)提起をすることになりました。
 結果、裁判所から和解案が出され、相手方が被害者に対し、既払金を除き335万円を支払う旨の裁判上の和解が成立しました。

  裁判で、相手方は、停止している相手方四輪車に被害者の自転車が衝突してきた旨主張し、被害者にも過失があると主張してきました(過失割合が争点になりました。)。
 和解案では、相手方の主張と実況見分調書の記載が整合しない点の指摘があり、被害者にさしたる過失があったとは認められないとの見解で、過失相殺はしないとのことでした(もちろん、当法律事務所弁護士は、被害者の過失なしとして主張立証をしていました。)。

 大きな損害費目は以下のとおりです。

 後遺症(後遺障害)逸失利益では、被害者の症状や主治医の診断内容から、症状固定後10年間を喪失期間とし、賠償実務上の就労の始期までの待機期間を引いた年数を労働能力喪失期間とし、賃金センサス男性労働者学歴計・全年齢平均賃金の年収を5%喪失した金額(104万円)が和解案で提案されました。
 ※金額は千円以下省略しております。

 和解案では傷害(入通院)慰謝料は160万円、後遺障害慰謝料は110万円が提案されました。

  当法律事務所弁護士加入後、上記自賠責保険金75万円とあわせて410万円の支払を受けることができました。

  被害者の方も親御様もこの交通事故の関係では大変苦労されましたし、民事損害賠償の解決までも厳しい道のりでしたが、あきらめずにがんばってここまでたどりつきました。

 

 

 

 

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